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「この世からきれいに消えよう―世界の“エコ葬”」

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インフォグラフィック作成:@wsra

 

※$650=約68,000円、€290=約40,000円、$25=約2,600円、£16,800=約290万円(2014年9月1日現在)

 8月のお盆、9月のお彼岸と、お墓参りをされる方が多い季節です。多くの方は火葬されて骨壺に収められたご先祖にお参りしているのではないでしょうか。火葬は、土葬に比べ用地が小さくて済むこと、技術の進歩、環境衛生面から日本で主流になっていったと言われていますが、現在のように100%近くを占めるようになったのは20世紀に入ってかなり経ってからのことで、それまでは土葬が多数派でした。なお、世界的に見ると火葬は決して主流ではなく、さまざまな方法で人々は日々葬られています。

 通常の火葬で排出されるCO2(二酸化炭素)は1人あたり約250kgと言われています。これをガソリン乗用車の排出量に換算すると2,152kmとなり、これは札幌ー福岡間のドライブに匹敵します※。C02を出さない土葬の方がよりエコロジカルなのでは?と感じるかもしれませんが、墓石の環境を整えるために大量の水を使って土をならし、長期間に渡って芝生を保守するため、結果として土葬のほうが環境負荷が高くなってしまうとのこと。

 このインフォグラフィックは世界中で模索あるいは実施されている、よりエコロジカルな遺体処理方法を紹介したものです。CO2や有害物質を減らす以外にも、植樹をすることでプラスマイナスゼロにする、火葬の熱を利用するなど方法は様々。この中でわたしたちにとって最も現実的なのは、国内でも販売されている段ボール製の棺でしょうか。布張りのため一見すると段ボールに見えず、利用者は増加傾向にあります。一定量の木材から作ることができる段ボール棺の数は木製棺の1.5倍にもなるため、資源を有効活用できる点でも非常に優れているんですよ。

 こうした「エコ葬」には故人の想いが色濃く反映されます。究極の自己満足かもしれませんが、エコロジーはもはやブームではなくライフスタイル。こんな最期も悪くないですよね。

※ガソリン1ℓあたりのCO2排出量は2.3kgとする。(環境省温室効果ガス排出量 算定・報告・公表制度における算定方法・排出係数一覧」を参考に算出。)ガソリン乗用車の平均燃費は19.8km/ℓとする。(2012年度。一般社団法人>日本自動車工業会ホームページより)

 

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 フランスの女性ジャーナリスト、マティルド・セレルが書いた『コンバ』には、「この世からきれいに消えよう」などエコロジー関連のトピックが満載。今日から1人でもできるアクションが多数紹介されています。

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2016-07-29 | Posted in インフォグラフィックComments Closed 
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