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「ミツバチが消える日」

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インフォグラフィック作成:@wsra

 春一番が吹き、各地で桜の開花が発表されています。花が咲きみだれる季節はミツバチが活動を始める季節でもありますが、そのミツバチに世界的な異変が起きて久しいことをご存じでしょうか。

 このインフォグラフィックは、ミツバチの個体数減少にまつわる主な出来事を表したものです。2006年の米国での大量失踪は、一夜にして忽然とミツバチが消え去り、巣箱の近辺でミツバチの死骸が見つからないなどのミステリアスな現象にも注目が集まり、「蜂群崩壊症候群(CCD)」と名付けられました。その後少なくとも米国35の州、欧州、アジアなどで異変がありましたが、それ以前から減少は報告されており、また、その後も個体数は回復していないようです。

 減少の原因としては、農薬による大量死、病気、ストレス、ダニその他寄生虫、気候変動、干ばつ、大気汚染など諸説ありますが、未だ解明はされておらず複合的要因かもしれないとのこと。

 ミツバチの減少は私たちの生活にどんな影響をもたらすのでしょう。花を付ける植物は世界に約25万種あり、うち3/4が受粉を必要としています。そのうち多くの花粉媒介を担うのがミツバチで、世界の食糧供給量の90%以上がミツバチの受粉に頼っています。人工受粉ではとても追いつきません。

 ミツバチが受粉を担っている農作物として筆頭に挙がるのはリンゴ、イチゴ、モモ、サクランボ、スイカ、メロン、キュウリ、大豆、タマネギ、ニンジンなど身近なものばかり。ミツバチが減ると、蜂蜜の生産量が減るだけではなく、物価にも深刻な影響を与えます。一国だけでは解決不可能なことは明らかで、世界規模の対策が必要と言われています。

 では、私たちが今日から1人でも始められることはというと、最も簡単なのはミツバチが好みそうな花を庭やベランダで育てること。さらに一歩進んで巣箱を設置し、ミツバチを飼うこともできます。実はここ数年、日本ではちょっとした趣味養蜂ブームが起きていて、個人養蜂家数は増加しています。ところが急激に増えたため養蜂業者との間に問題が生じ、養蜂振興法が改正されるに至りました。現在では届け出が必要になっています。

 「もしミツバチが地球上からいなくなると、人間は4年以上は生きられない。ミツバチがいなくなると、受粉ができなくなり、そして植物がいなくなり、そして人間がいなくなる」―これはアインシュタインの発言と言われています。しかしその出典がはっきりしないため、本当に彼の言葉かどうかは判りませんが、いずれにしても内容は全くその通り。人間の運命はミツバチが握っているといっても過言ではありませんね。

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 フランスの女性ジャーナリスト、マティルド・セレルが書いた『コンバ』には、「ミツバチを養子にしよう」などエコロジー関連のトピックが満載。今日から1人でもできるアクションが多数紹介されています。
 

2016-07-29 | Posted in インフォグラフィックComments Closed