インフォグラフィック

「カカオ・マイレージ」

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 フード・マイレージという言葉を耳にしたことはありますか? 食の輸送が環境に与える負荷の視点から捉える考え方で、イギリスの研究者ティム・ラングによって創案された「地球上のある地点で作られた食物が食卓でお皿に乗るまでに移動してきた距離」を示すフード・マイルズが元になっています。


 このインフォグラフィックは、フード・マイレージのカカオ豆版で、日本への国別輸入量と、それぞれの国から日本までの距離を表しています。チョコレートの原料となるカカオの木は赤道から南北20度以内の高温・多湿な地域でしか育たない熱帯植物のため、<生産主要国のほとんどは日本から遠く離れたところにあります。  フード・マイレージは食料の輸送量輸送距離で算出します。39,573トンのカカオ豆を13,823km離れたガーナから輸送する場合、フード・は、39,57313,823=547,017,579t・km(トン・キロメートル)となります。このグラフィックからも、ガーナのカカオ・マイレージが群を抜いていることが見てとれます。  国内メーカーが製造しているチョコレートでも、原料はほぼ輸入品です。輸入チョコレートに至っては、カカオ豆が原産国からベルギーやスイスなどへ輸出され、そこで製造されたチョコレートが日本へ運ばれるため、フード・マイレージはさらに増加します。そして輸送に使うエネルギー資源(石油、LPG、石炭等)もまた輸入されています。  フード・マイレージの観点から見ると、比較的近いインドネシアやヴェトナムから輸入すればいいのでは?と単純に考えてしまいがちですが、遠く西アフリカに位置するガーナからの輸入量がずば抜けて多いのは、政府が価格や品質の管理を徹底していて、安定した品質の豆の輸入が見込めるからだそうで、なかなか1つの観点だけでは語れないのが現実です。

 バレンタイン・デーが近づき、いつになく沢山のチョコレートが店頭に並んでいますが、その原料となっているのは日本では栽培できないカカオ豆。チョコレートを口にする時は、原料が運ばれてきた距離のことを少しだけ考えてみるといいかもしれませんね。カカオ豆の栽培とは切り離せない児童労働の問題とフェアトレードについて調べてみるのもいいでしょう。

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 フランスの女性ジャーナリスト、マティルド・セレルが書いた『コンバ』には、「自分をロカヴォアに変えよう」などエコロジー関連のトピックが満載。今日から1人でもできるアクションが多数紹介されています。

 

2016-07-29 | Posted in インフォグラフィックComments Closed